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2022/08/12 00:54


今回はADAPTART COLLECTION 002についてのお話


まずは今季のシーズンテーマについて


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ADAPTART COLLECTION 002

Defamiliarization  異化


20世紀初頭、ある言語学者が「石を石らしくせんがためにこそ、芸術と呼ばれるものが存在する」と提唱した


見慣れた事物を見つめ直す、という過程そのものを

目的としたとき 石は単なる石ではなくなってゆく


20世紀初頭、彼らが展開した「フォルマリズム」

それは、描かれる物語の内容ではなくどのような

構造で書き上げられているのか

という部分に焦点を当てたものだった


その中で芸術について触れられたのが「異化」である


慣れ親しんだ日常、繰り返していく変化のない日々、 普段気にも留めないことへ改めて目を向けたとき

その過程そのものが芸術性を帯び

石が石らしく「異化」するのだ


こうした考えは衣服にも当てはまるのではないか

「デザイン」と一言にまとめ上げても、一着の服は多くを語る



服を服らしくせんがために


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今回もADAPTARTらしい視点からのアプローチで

受け手側に対するメッセージが込められています。


今回のテーマでもある「異化」


もともとは光のリサーチから始まったそうです。

単なる光のアートなどではなく

ジェームズ・ダレルのような普段意識しないような光の探求


また、ガンツフェルト・エフェクト(視覚の剥奪)や

明順応などの人間の視覚や知覚から着想を得て

今回のコレクションが生まれています。



普段生活している中で気にも留めないような事や物

ただただ通り過ぎてゆく日常


そこに意味を見出した時、

同じでも同じじゃない新しい「何か」が生まれる


そんなふとした瞬間を衣服に具現化し落とし込む。


こういうふうに文章にするとどうしても難しく感じますが


見て、触れて、そのまま自分自身が感じたまま

フィーリングの合う衣服を見つけてほしいです。


最終的に服に意味をもたらすのは自分自身ですしね。



人を人らしくせんがために



ADAPTART COLLECTION 002

pre-order exhibition

8/11(Thu)-8/15(Mon)